勇気振り絞れ!!
オーストラリアに行く前、僕がしたことがいくつかある。
高校時代はできなかったバイトもそうだが、それ以上にしないといけないことが一つあった。
そう、英語を話すことである。
日本の授業では英語で話す授業なんてほとんどなくて、人の英語を聞いて自分の意見を英語で話す、なんてことは全くやっていなかった。
だが、向うの国では、日本語なんて全く使えず、英語だけで生活しなければならない。
そこで僕は二つのことを始めた。
一つ目は
英語を聞くのに慣れるためスピードラーニングのような英会話機材をIpodに入れ、ずっと聞き続けるということ。
そして二つ目は
近くの公園などに行って、外国人の人に英語で話しかけ、会話の練習をすること。
1つ目はどこでもいつでもできるが、緊張したのは2つ目のほうである。
そもそも、道端に見るからに外国人っぽいひとがいたとして、積極的に話しかける度胸が皆にあるだろうか、僕にはない。
だが、これもHave to.やらなければならないこと。
大濠公園というでかい公園が近くにあり、よく外国人の方が走っていたり、ジョギングしているのを見かけるので、そこに向かい、勇気を振り絞って声をかけることにした。
”Hello,can I ask some Question?”
から始め、
何処から来たか、いつから日本に住んでいるのか、福岡のどういうところがいいと思うか?
などをちょうど通りがかったジョギング中の外国人に話しかけた。
自 分の言葉が相手に通じているか不安で、緊張して変な汗が出るほどだったが、そのジョギング中の男性は一つ一つ丁寧に答えてくれ、僕の心配するようなことに はならなかった。(突然話しかけられて不機嫌になったり、無視されたりしたらどうしよう・・・と実はけっこう心配していた。)
ただ、質問を一通り終えた後、その男性は
「まず、外国人に話しかける際に、あなたは英語が使えますか?と聞くべきだ」
と
日本語でしゃべりだし、こっちはかなりびっくりし、結構気恥ずかしかった。
しかし、なるほどその通りである。
欧米系外国人=英語が喋れるとは限らない。フランス人、イタリア人、ドイツ人、あるいはロシア人等いろいろな国の人がいるのだ。見ただけでどこの国の人かなんてわからないから、最初にきちんと
“can you speak English??”
と聞いてからじゃないと失礼に当たることもあるかも知れない。
これを言われて、僕は、「ああ、僕の中では日本と海外、の二つでしか物事を判断していなかったのだな」と気づかされたのだった。